次に「個人献金」についての発言ですが、大要、「個人献金については否定をしない。広く薄く献金をされて、政治に関心を持つ。政治を監視する。そういう契機になると思っている。ただ、企業献金を個人献金としてカムフラージュすることは、いけない」と述べ、すぐその後で、「常識の範囲内で二人とかその程度」と述べていますが、次に述べた、「私自身も十万円ほどなら、心の負担にそんなにならない」との発言などは、とんでもない認識違いです。この時代、サラーリーマンが年間10万円も献金できますか。
結局、これでは、「一社二人程度であればカムフラージュ献金されてもわからないし、カムフラージュ献金も許容の範囲ですよ」と言っているようなものではありませんか。「政治とカネ」を巡る問題で前知事が辞職をし行われた出直し選挙です。その口の根も乾かぬうちにこのような発言をされるとは思いもよりませんでした。上田知事、あなたは、一国会議員ではなく、700万県民のトップリーダーです。なのに、知事は、「政治とカネ」の問題の本質が何らわかっていません。「小事が大事です」。だから、あえて申し上げます。
土屋前知事は、よく「権力によらない」と述べておりましたが、残念ながら、ご自身が最大の権力者であったということに気づいていませんでした。私ども議会人も真の意味でそれを指摘することができませんでした。しかし、もう繰り返してはなりません。その上で申し上げれば、知事には、予算編成権も人事権も、膨大な許認可権もあります。「存在」そのものが「権力」なのです。ご自身をよくチェックしなければ利用されます。それで失敗したのが土屋前知事です。上田知事は、もはや、埼玉でただ一人の「権力者」になってしまったのです。そのことを自覚していただかなければなりません。国会議員の発想で献金を云々すべきではないと考えます。知事にまとわりつこうとしているあらゆるチャンスを未然に防ぐことが、土屋前知事の辞職から学ぶべき最大の点だと思います。
知事が言う「埼玉県取引企業からの献金は受けない」というのは、公職選挙法で政治家個人への企業・団体献金を禁止しているのですから、ことさらマニフェストに載せる必要はありません。この際、知事上田清司としては、「個人献金をご辞退する」と明言すべきであり、そうすることこそ、「もう、『政治とカネ』の問題は、こりごりだ」と、「上田清司」に託した80万の方の思いではないでしょうか。また、他の県民も固唾をのんで見守っているように思います。知事の決意の程をお聞かせください。
|